片頭痛(偏頭痛)

片頭痛とは

 片頭痛とは慢性頭痛の1つです。寝込んでしまうほどの頭痛で日常生活にも支障がでてしまうものです。
 片頭痛に悩まされている人は、15歳以上の人口の8.4%である約840万人といわれています。だいたい20歳前後で発生する人が多い病気です。20代~50代の働き盛りに症状が現れます。
 ここでは片頭痛によく効く薬の使い方や暮らしの中で片頭痛をなるべく起こさない工夫などを紹介します。

片頭痛(偏頭痛)記事一覧

片頭痛(偏頭痛)の症状

片頭痛の痛み方 片頭痛では、こめかみから目の周辺にかけて、ズキンズキン、ガンガン、ドクドクと心臓の脈動に合わせたように脈打つような痛みが起こります。発作性の激しい痛みです。 痛みだすと、仕事や家事に支障が出ます。動くと痛みが増します。寝込んでしまうのはこのせいです。階段の昇り降りなど日常的な動作で悪...

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片頭痛(偏頭痛)の原因

片頭痛の原因 片頭痛の原因は血管の拡張にあります。 その仕組として最も有力なのが、三叉神経血管説です。何らかの原因で神経伝達物質であるセロトニンが大量放出されると、脳の血管は収縮します。ところがセロトニンが出尽くしてしまうと、今度はその反動で脳の血管は急激に拡張します。それが刺激となって、血管の周囲...

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片頭痛(偏頭痛)の対処

 片頭痛が起こった時の対処法です。1.できるだけ早く薬を飲む 片頭痛が始まったらできるだけ早く薬を飲みましょう。 頭痛の頻度が少ない人は市販薬でも構いませんが、その場合は早めに服用しましょう。痛みが本格化してからでは効果は期待できません。2.横になって休む 片頭痛は動くと悪化します。騒音や眩しい光に...

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片頭痛(偏頭痛)の予防

 片頭痛の予防で大切なことは、頭痛を起こすきっかけとなる誘発因子をできるだけ避けることです。 また、片頭痛を減らす作用のある食物を積極的に摂ったり、適度な運動をして血管の働きをよくすることも大切です。睡眠のリズムを整える 寝過ぎや寝不足は片頭痛を招きます。とくに、週末などに遅くまで起きていると、空腹...

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トリプタンによる痛みを抑える治療|片頭痛(偏頭痛)の治療

 片頭痛の発作時には、その痛みを抑えるためにトリプタンという製剤が広く使われています。トリプタンの作用 片頭痛が起こると、血管が拡張し、周囲の三叉神経を刺激します。トリプタンはこの血管の拡張を抑え、縮小させる働きをします。また、刺激された三叉神経から炎症物質が放出されるのを抑える働きがあります。この...

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予防薬による治療|片頭痛(偏頭痛)の治療

 片頭痛持ちの方で、次のような方は予防薬による治療を検討したほうがよいでしょう。片頭痛の頻度が高い。(1ヶ月に2~3回以上が目安)片頭痛の発作時間が長く続く。頻度は低いが、痛みの程度や随伴症状が重い。トリプタンなどの頓挫薬が効かない。頭痛に対する不安が強くて発作の症状に耐えられない。予防薬の種類 予...

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閃輝暗点

 閃輝暗点とは、光るギザギザのような(クリスマスで使うモールのような)ものが5~20分くらい続けて見える症状のことです。閃輝暗点が消えたころに片頭痛が発症します。閃輝暗点は片頭痛の前兆として有名なものですが、片頭痛を起こす人の1割~2割程度に見られる症状です。なかには閃輝暗点だけが起こり、頭痛がない...

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